病気や予期せぬ事故によって、かけがえのないご自身の歯を失ってしまった時。それは単に「噛む」という機能を失うだけではありません。
食事の喜び、人とのコミュニケーション、そして自信に満ちた笑顔といった、人生を豊かに彩る数多くの大切なものを同時に失ってしまうことにも繋がります。

その失われた機能と、そして自信に満ちた毎日を取り戻すための、最も優れた選択肢の一つ。それが、インプラント治療です。
私は歯科医師として30年以上にわたり、このインプラント治療に情熱を注ぎ、これまで3000本を超える症例と向き合ってまいりました。その長い道のりの中で私が常に追い求めてきたのは、単に失った歯を人工物で補うという作業的な治療ではありません。

インプラント治療を通じて、患者様一人ひとりが歯を失う前と何ら変わらない、あるいはそれ以上に輝く豊かな人生を取り戻すためのお手伝いをすること。それこそが私のライフワークであり、変わることのない信念です。

このページにたどり着かれたということは、きっと歯を失ったことによる何らかのお悩みやご不安を抱えていらっしゃることと思います。
「手術は怖い」「痛いのは嫌だ」「本当に噛めるようになるのだろうか」そのお気持ちは、痛いほどよく理解できます。

どうか、ご安心ください。ここでは皆様が抱えるその不安を、一つひとつ希望へと変えていくための、当院のインプラント治療における哲学と、長年の経験に裏打ちされた確かな技術について、私の言葉で詳しくお話しさせていただきます。

インプラント治療が選ばれる理由

歯を失った際の治療法は、インプラントだけではありません。
従来から行われている「ブリッジ」や「入れ歯」も、有効な選択肢の一つです。

しかし、他の治療法にはないインプラントならではの優れた点があるからこそ、多くの方がこの治療法を選択されています。まずはそれぞれの治療法の違いについて、正しくご理解いただくことが大切です。

歯を失った場合の、3つの選択肢

ブリッジ

ブリッジ|古屋歯科

失った歯の両隣にある健康な歯を支えとして、橋(ブリッジ)をかけるように連結した人工の歯を装着する方法です。

メリット

固定式のため、入れ歯のような違和感が少なく比較的しっかりと噛むことができます。
保険適用で製作することも可能です。

デメリット

最大の欠点は、支えとするために両隣の健康な歯を大きく削らなければならないことです。

一度削った歯は二度と元には戻らず、将来的に虫歯や歯周病になるリスクが高まり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。また、支えとなる歯には失った歯の分の力まで負担がかかるため、将来的にその歯もダメになってしまうリスクを伴います。

入れ歯(部分入れ歯)

入れ歯|古屋歯科

残っている歯に金属のバネ(クラスプ)などを引っ掛けることで、取り外し式の人工の歯を安定させる方法です。

メリット

ブリッジのように健康な歯を大きく削る必要はありません。
比較的短期間で製作でき、保険適用も可能です。

デメリット

噛む力が天然の歯の20~30%程度にまで落ちてしまうといわれています。
硬いものが食べにくくなったり、ズレやガタつきによる痛みが出たりすることがあります。

金属のバネが見えることによる審美的な問題や、異物感が大きく発音しにくいと感じる方もいらっしゃいます。毎日の取り外しと清掃の手間も必要です。

インプラント

インプラント|古屋歯科

歯を失った部分の顎の骨に、チタンなどでできた人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。

メリット

顎の骨に直接固定するため、ご自身の歯とほとんど変わらない感覚でしっかりと噛むことができます。
見た目も天然の歯と見分けがつかないほど自然に仕上がります。

ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要は一切ありません。
周囲の歯に負担をかけることなく独立して機能するため、残っている他の歯を守ることにも繋がります。

各治療法の比較

インプラントブリッジ入れ歯
噛む力天然歯に近い比較的よく噛める天然歯の20~30%
見た目◎(非常に自然)◯(材質による)△(バネが見える)
違和感ほとんどない少ない大きい
周りの歯への影響なし(歯を守る)健康な歯を削るバネをかける歯に負担
手術の有無必要不要不要
治療期間比較的長い比較的短い比較的短い
清掃性天然歯と同様連結部の清掃に工夫が必要取り外して清掃が必要

院長 古屋光浩のインプラント治療

インプラント治療実績|古屋歯科

30年・3000本の実績

私がこの古屋歯科医院を開院する以前から、インプラント治療に深く携わり続けてきたのには理由があります。
それはこの治療法が、他のどの治療法にも代えがたい「生活の質の向上」を患者様にもたらすことができると確信しているからです。

食べる喜び、笑う自信、そして何不自由なく会話を楽しむ時間。
これらを取り戻された患者様の心からの笑顔を拝見すること。
それこそが30年以上にわたり、3000本を超えるインプラント手術を執刀する上での私の原動力であり続けています。

長い経験の中で私がたどり着いた当院のインプラント治療には、患者様のご負担を限りなく少なくするための明確なこだわりがあります。

他の歯科医師に認めていただいています

私の元には、同業者である歯科医師の先生方が、ご自身の、あるいは大切なご家族のインプラント治療のために足を運んでくださることがあります。
これは数ある実績の中でも、私にとって特別な意味を持つ、何物にも代えがたい栄誉であると感じております。

歯科医師だからこそわかる技術の確かさ

歯科医師は、いわばお口の専門家です。

インプラント治療という外科処置が、どれほど繊細で、高い技術力と深い知識、そして豊富な経験を要するものであるかを誰よりも熟知しています。

手術に伴うリスクの大きさも、術者のわずかな技術の差が将来どのような結果の違いを生むのかも、手に取るように理解しています。

すべての患者様に同じ水準の医療を

私が歯科医師の先生方に行うインプラント治療と、初めて当院を訪れてくださる患者様に行うインプラント治療との間に何一つ違いはありません。

30年以上の経験で培った知識と技術のすべてを注ぎ込み、身体へのご負担を最小限に抑え、長期的に安定して機能する最善の結果を追求する。

専門家から寄せられる信頼を、日々の診療へのゆるぎない自信とし、すべての患者様に同水準、いえ、それ以上の水準の安心と質の高い医療をお届けすることをお約束いたします。

古屋歯科医院のインプラント治療が選ばれる理由

古屋歯科医院のインプラント治療|古屋歯科

理由1:身体への負担を最小限に抑える「低侵襲手術」

「手術」と聞くと、多くの方が痛みや腫れを心配されます。
そのご不安を解消するため、当院では身体へのダメージを最小限に抑える「低侵襲」な手術を第一に心がけております。

「大きく切らない」ための精密な計画

なぜ、大きく歯ぐきを切開せずに手術ができるのか。その鍵を握るのが、「歯科用CT」による三次元的な精密診断です。

手術の前にCTでお口の中を撮影させていただくことで、顎の骨の厚みや硬さ、そして神経や血管の位置関係をミリ単位以下の精度で立体的に把握することができます。この詳細な「設計図」があるからこそ、インプラントを埋め込むのに必要最小限の切開で手術を行うことが可能になるのです。

経験と勘だけに頼るのではなく、科学的根拠に基づいた精密なシミュレーションが安全で身体に優しい手術を実現します。

術後の痛みや腫れが少ない

歯ぐきを切開する範囲が小さければ、それだけ術後の痛みや腫れも軽度で済みます。

実際に当院で手術を受けられた患者様の多くが、「思ったよりも全然痛くなかった」「痛み止めを飲まずに過ごせた」とおっしゃいます。

手術当日はもちろん、その後の回復期間もできるだけ快適に過ごしていただくこと。それも治療の質の一部であると、私たちは考えています。

理由2:治療期間の短縮を追求した効率的な術式

インプラント治療は、比較的長い期間を要する治療です。
その期間を可能な限り短縮し、一日でも早くしっかりと噛める状態になっていただくための工夫を随所に凝らしております。

驚くほど早い手術時間

当院のインプラント手術は1本あたり、非常に短時間で完了します。
これは事前の精密な治療計画に基づき、一切の無駄なくスムーズな処置を行う長年の経験の賜物です。

お口を開けている時間が短ければ、それだけ患者様の身体的・精神的なご負担も軽減されます。

二次手術が不要な「ワンピースインプラント」

ワンピースインプラント|古屋歯科

インプラントには構造上、「ワンピースタイプ」と「ツーピースタイプ」の二種類があります。
ツーピースタイプの場合、まず歯根部分を埋め込む一次手術を行い、数ヶ月後に歯ぐきを再び切開して土台を取り付ける二次手術が必要となります。

当院では患者様の顎の骨の状態が許す限り、この二次手術が不要な「ワンピースインプラント」を積極的に採用しております。これにより手術の回数が一回で済み、身体への負担が減るだけでなく治療期間そのものを大幅に短縮することが可能になります。

もちろん症例によってはツーピースタイプが最適な場合もありますので、その際は患者様にとって最善の方法を選択いたします。

早く骨と結合する優れたインプラント体の採用

インプラントが顎の骨としっかりと結合するまでの治癒期間は、使用するインプラント体の表面性状によっても左右されます。

当院では世界的に信頼性の高い「ストローマン社」のインプラントなど、骨との結合を早めるための特殊な表面加工が施された治癒期間の短いインプラントシステムも採用しております。

身体への優しさを、さらに一歩先へ「ジルコニアインプラント」

近年、お口の中に入れる金属に対する健康への意識が非常に高まっています。
当院では金属アレルギーでお悩みの方や、より身体に優しい素材を求める方のために金属を一切使用しない「ジルコニアインプラント」を、いち早く導入しております。

ジルコニアインプラント|古屋歯科

なぜ、今ジルコニアが選ばれるのか

現在、世界中で使用されているインプラントのほとんどはチタンという金属でできています。
チタンは骨と結合しやすく、アレルギーも起こりにくい非常に優れた金属です。
しかし、ごく稀にチタンに対するアレルギー反応を示す方がいらっしゃることや、金属であること自体に抵抗を感じる方が増えているのもまた事実です。

ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる、非常に硬くて丈夫なセラミックの一種です。
その優れた特性から近年、歯科医療の分野で大きな注目を集めています。

ジルコニアインプラントの主な特徴

金属アレルギーの心配がゼロ

金属を一切含まないセラミック素材のため、金属アレルギーの心配は全くありません。
これまでアレルギーが原因でインプラント治療を諦めていた方にも、安心して治療をお受けいただけます。

天然の歯に近い、優れた審美性

インプラント体そのものが天然の歯の色に近い「白色」であるため、非常に高い審美性を誇ります。

特に前歯の治療や、将来的に歯ぐきが下がってきた場合でもチタンインプラントのように金属色が透けて見える心配がありません。

汚れ(プラーク)が付着しにくい

ジルコニアの表面はチタンに比べて非常に滑沢で、虫歯や歯周病の原因となるプラークが付着しにくいという優れた性質を持っています。

これはインプラントを長期的に維持していく上で非常に重要な「インプラント周囲炎」のリスクを低減させることに繋がります。

高い生体親和性

ジルコニアは身体との親和性が非常に高く、免疫系を刺激しない身体にとても優しい素材です。歯ぐきとの馴染みも非常に良く、健康的で美しい口元を実現します。

当院ではジルコニアインプラントの中でも、世界で最も多くの臨床実績を持つスイスの「Z-Systems社」製のインプラントを採用しております。安全性と長期的な安定性が世界的に認められた、最高水準のシステムです。

金属を使わないという選択はお口の美しさと機能の回復だけでなく、その先にある全身の健康までを見据えた未来への投資といえるでしょう。

費用と保証について

インプラント治療は健康保険が適用されない、自由診療となります。
当院では治療を開始する前に、必ず総額の費用を明確にご提示しご納得いただいた上で治療を進めますので、ご安心ください。
また、安心して治療をお受けいただけるよう当院独自の保証制度を設けております。

  • インプラント本体(人工歯根):5年間
  • 上部構造(人工歯):3年間

この保証は当院が指定する定期的なメンテナンスを、きちんと受けていただくことを条件とさせていただいております。
これは私たちと患者様が二人三脚でインプラントを守っていくための、大切な約束事とご理解ください。

インプラント治療の具体的な流れ

生活習慣に関する指導|古屋歯科

STEP1

カウンセリング(無料相談)

すべての始まりは、患者様のお話をお伺いすることです。
歯を失った経緯、現在のお悩み、治療に対するご希望やご不安など、どんな些細なことでもまずはお聞かせください。
私たちが一方的に治療法を押し付けることは、決してありません。
この段階ではインプラント治療の概要や他の治療法との違いなどをご説明し、患者様の疑問に一つひとつ丁寧にお答えいたします。
精密検査|古屋歯科

STEP2

精密検査・治療計画のご説明

カウンセリングを経てインプラント治療を前向きにご検討される場合には、お口の中の状態を正確に把握するための精密な検査を行います。
・歯科用CT撮影
・レントゲン撮影
・口腔内写真・顔貌写真の撮影
・歯周病検査
・歯型の採得(口腔内スキャナー)
これらの詳細な検査結果を基にコンピューター上で綿密なシミュレーションを行い、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案します。
使用するインプラントの種類、手術の方法、必要な治療期間、そして総額の費用に至るまで明確にご提示し、ご納得いただけるまでじっくりとご説明いたします。
マイクロスコープ|古屋歯科

STEP3

インプラント埋入手術

治療計画にご同意いただけましたら、いよいよ手術となります。
当日は体調を万全に整えてご来院ください。
手術は痛みをコントロールするための麻酔をしっかりと効かせた状態で行いますので、術中に痛みを感じることはほとんどありません。
前述の通り、手術時間は極めて短くリラックスした状態で、いつの間にか終わっていたと感じられる方がほとんどです。
治癒期間|古屋歯科

STEP4

治癒期間

埋め込んだインプラントが顎の骨としっかりと結合するのを待つ、大切な期間です。
骨の状態や使用するインプラントの種類によって異なりますが、通常1ヶ月半から3ヶ月程度の期間を要します。
この間、必要に応じて見た目を損なわないように仮歯を装着することも可能です。
上部構造(人工歯)の製作・装着|古屋歯科

STEP5

上部構造(人工歯)の製作・装着

インプラントが骨と完全に結合したことを確認した後、最終的な人工の歯(上部構造)を製作するための型取りを行います。
患者様の周りの歯の色や形と完全に調和するよう、色合わせを慎重に行い熟練した歯科技工士がオーダーメイドの美しい歯を製作します。
完成した人工歯をインプラントに装着し、全体の噛み合わせを精密に調整して治療は完了となります。
メンテナンス|古屋歯科

STEP6

定期的なメンテナンス

インプラント治療は人工の歯が入ったら、それで終わりではありません。
むしろここからが、その素晴らしい状態を生涯にわたって維持していくための新しいスタートです。
インプラントの歯は虫歯になることはありません。
しかし、天然の歯と同じように歯周病によく似た「インプラント周囲炎」という病気になる可能性があります。
これを防ぐためにはご家庭での丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが絶対に不可欠です。
3~4ヶ月に一度のメンテナンスにお越しいただき、お口全体のクリーニングや噛み合わせのチェックを行うこと。
それが大切なインプラントを末永く快適にお使いいただくための、私たちと患者様とのお約束です。

噛める喜びは取り戻すことができます

歯を失ったことで諦めていた、たくさんのこと。
インプラント治療はその諦めを、再び希望へと変える力を持っています。

長年の経験と絶え間ない技術の研鑽、そして何よりも患者様一人ひとりの人生に寄り添うという温かい心。そのすべてをもって私たちは、皆様の「もう一度」を全力でサポートいたします。

ご相談は、無料です。その一歩が皆様の未来を、より明るくより豊かなものにすると私は信じています。どうぞ、お気軽にご来院ください。